こんにちは、ファミリーサイクルラボ運営者のりぃです。
私は5年前にギュットクルームR・DXを購入して、今も日々の移動に使っています。購入したばかりのころは屋根のない駐輪場に置いていたので、普段は車体全体にサイクルカバーをかけていました。
そのころ、一度台風が来たことがあります。植木鉢を片づけたり雨戸を閉めたり、家まわりのことは準備していたのに、自転車までは頭が回りませんでした。カバーをかけたまま、固定用のバンドもなし。その結果、台風が通り過ぎたあとに見に行くと、自転車が横倒しになっていたんです。
まだ買ってからそれほど経っていなかったので、かなりショックでした。「せめて置き場所を変えるとか、固定するとか、何かしておけばよかったな」と今でも覚えています。
台風が近づいているときの自転車は、普段の雨対策とは考え方を変えたほうがいいです。雨に濡らさないことよりも、まず転倒や移動、飛散を防ぐことを優先したいところ。
この記事では、屋根なし・屋根ありの自転車置き場で何をすればいいのか、子乗せ電動自転車を置いている家庭目線で具体的にお話しします。
- 台風前に自転車をどこへ置けばよいか
- 屋外に置く場合の固定方法
- サイクルカバーを外す理由と注意点
- 子乗せ電動自転車で気をつけたいポイント
自転車置き場の台風対策で最初にすること
自転車置き場の台風対策では、「どんなロープを買うか」より先に、今ある自転車をもっと安全な場所へ移せないか考えてみるのがおすすめです。
台風は接近中に風向きが変わることがあり、いつも風が当たりにくい場所だから大丈夫とは限りません。さらに、風雨が激しくなってから自転車を動かそうとすると、自分自身が危険になります。
そのため、天気がまだ落ち着いているうちに、屋内へ移す、置き場所を変える、固定するという順番で考えていきましょう。
できるなら屋内へ移動する
台風が近づいたとき、いちばん分かりやすい方法は自転車を風の当たらない屋内へ移動することです。
玄関土間やガレージなど、家の中へ入れられる場所があるなら候補になります。屋外に置いたまま固定する方法と違って、風そのものをほぼ受けずに済むからです。
秋田県の防災情報でも、台風前には自転車や鉢植えなどについて、家の中へ入れるか、動かないようにするよう案内されています。自転車も「屋外に出したままで当たり前の物」と考えず、飛ばされる可能性がある物のひとつとして見ておきたいですね。(出典:秋田県「台風が来たらすること」)
ただ、子乗せ電動自転車はかなり重く、家の中へ簡単に運べるものではありません。私が使っているギュットクルームR・DXのような子乗せタイプは、前後にチャイルドシートを付けるとさらに大きくなります。

マンションの玄関や共用廊下へ勝手に移すのも避けたいところです。避難経路になっている場所へ置けば通行の妨げになる可能性がありますし、共用部分の使い方は建物によって違います。
なので、屋内へ入れられない家庭では無理をせず、次に紹介する「屋外の中でより安全な場所へ移す」という方法へ進めば大丈夫です。
台風対策の優先順位
屋内へ移せるなら屋内へ。難しければ、風をまともに受けにくい場所へ移して車体を固定する、という考え方が分かりやすいですよ。
屋外なら置き場所を変える
屋外に置くしかない場合でも、いつもの駐輪位置にそのまま置く必要はありません。
私は台風で自転車を倒してしまったあと、「壁際へ寄せておくだけでも違ったかもしれない」と思いました。ただし、壁のそばなら絶対に大丈夫という意味ではありません。
台風は進路や位置関係によって風向きが変化します。気象庁も、台風通過時には風向きが変わることや、建物周辺では乱れた風が発生する場合があると説明しています。(出典:気象庁「台風に伴う風の特性」)
ですから、「この壁が風よけになるはず」と一方向だけを見て決めるより、周囲も一緒に確認してください。
例えば、倒れた植木鉢、物干しざお、収納ボックスなどがぶつかりそうな位置は避けたいです。自転車だけ固定しても、隣にある大きな物が飛んできたら傷や破損につながります。
また、道路側へ倒れる可能性がある場所や、隣家の車に近い場所も避けたほうが安心。自分の自転車を守るだけでなく、倒れた先に何があるのかまで見るのがポイントです。
台風ではカバーを外す
ここは、昔の私がまさに失敗したところです。
屋根なし駐輪場だったので、私は雨から守るためにサイクルカバーを使っていました。普段の雨なら便利なのですが、台風となると話が変わります。
車体だけならフレームやホイールの間を風が通ります。しかし、車体全体をカバーで覆うと風を受ける面が増えます。カバーが大きくふくらんだりバタついたりすると、車体を横方向へ押す力がかかりやすくなるんですね。
だから、台風の接近が予想されているときは、基本的にサイクルカバーを外しておくのがおすすめです。
「せっかく防水カバーを買ったのに、雨の日に外すの?」と思うかもしれません。私も当時は雨に濡らしたくなくて、当然のようにかけっぱなしでした。
でも、車体が多少雨に当たることと、自転車ごと倒れてフレームやチャイルドシートなどを傷めることを比べると、台風時は転倒を避けるほうを優先したいです。
もちろん、台風ではない普段の雨や少し風がある日の保管ではサイクルカバー自体は便利です。
日常使いを考えるなら、車体サイズに合い、裾を留められる防風ベルト付きの自転車カバーを選ぶと扱いやすいかなと思います。
子乗せ電動は特に確認する
子乗せ電動自転車は、一般的なシティサイクルより車体が大きくなりやすく、チャイルドシートやレインカバーなど風を受ける部分も増えます。
私はギュットクルームR・DXに後付けで前のせチャイルドシートを付けています。前後にシートがある状態を見ると、何も付いていない自転車に比べて横から見た面積がかなりあります。
チャイルドシート用レインカバーを付けっぱなしにしている場合も確認してください。自転車本体のサイクルカバーを外しても、大きなレインカバーが付いたままだと風を受ける部分が残ります。

取り外しできるレインカバーなら、天候が荒れる前に収納しておくといいでしょう。ヘルメット、買い物バッグ、自転車に後付けした小物類も一緒に確認しておきます。
電動自転車ではバッテリーの扱いも気になりますよね。自宅で外して保管できる車種なら、浸水が心配される場所ではバッテリーを取り外しておく方法も考えられます。ただし、着脱や保管については使っている車種の取り扱い方法に沿って判断してください。

特に低い場所や水がたまりやすい駐輪場では、風だけでなく雨水についても見ておきたいところ。風対策だけ完璧でも、駐輪スペースが水につかってしまえば別の心配が出てきます。
風雨の前に準備を終える
自転車を固定するときに忘れたくないのが、作業するタイミングです。
雨が降り始めてからでもいいかな、と後回しにしたくなる気持ちは分かります。ただ、風速が上がった状態で大きくて重い電動自転車を動かすのは危険です。
台風対策は、まだ普通に外を歩ける段階で済ませてください。
特に子乗せ電動自転車は30kg前後になる車種も珍しくなく、車体が傾いたときに支えようとしても簡単ではありません。そこへ突風が重なれば、無理に押さえようとした人まで転倒する可能性があります。
また、台風の目に入ったように一時的に風がおさまることがあっても、「今なら直せそう」と外へ出るのはおすすめしません。台風通過後まで待ち、安全を確認してから車体を見に行きましょう。
台風情報を見たら、植木鉢や物干しざおを片づけるタイミングで自転車も一緒に確認してしまうと忘れにくいです。私は以前ここを完全に忘れたので、今なら家まわりの対策とセットでやります。
自転車置き場を台風に備える固定と選び方

屋内へ移せない場合は、自転車が「立っているだけ」の状態から、簡単には動かない状態へ変えていきます。
ここからは、柱やラックを利用した固定、自転車を寝かせる方法、屋根付き駐輪場で確認したい部分まで見ていきます。
なお、固定方法は駐輪場の設備によってかなり変わります。賃貸住宅やマンションでは共用設備へ勝手にロープや金具を取り付けず、その場所で認められている方法の範囲で対応してください。
柱や柵へ車体を固定する
屋外に置く場合、動かない柱や柵などを利用できるなら、自転車とつないでおく方法があります。
ポイントは、カバーだけを留めるのではなく自転車の車体そのものを動かない設備につなぐことです。
ロープや丈夫なベルトを使う場合は、簡単に外れない位置を選びます。前輪だけを留めても車体後部が大きく動くことがありますし、後輪だけなら前側が振られる可能性があります。
そのため、設備やスペースが許すなら、車体の前後が大きく動きにくい形を考えたいところです。
ただし、ブレーキホース、電気配線、変速機などへ無理にロープを通すのは避けます。締め付けたときに部品へ負担がかからないフレーム部分を利用してください。
また、隣の自転車とまとめて縛ればいいとも限りません。隣の自転車が倒れれば一緒に引っ張られる可能性があります。あくまで地面や建物側に固定された設備を利用するイメージです。
普段からカバーのバタつきだけが気になる場合は、自転車カバー用の固定ベルトも販売されています。ただし、これも台風時の車体固定とは目的が違います。
ラック式駐輪場も確認する
私は今、屋根のある駐輪場で、自転車のタイヤをレールのようなラックへ入れるタイプの場所を使っています。
以前の屋根なし駐輪場と比べると、車輪の位置が決まり、普段から車体がふらふら動きにくくなりました。実際、今の駐輪環境になってからは、台風のたびに以前のような倒れ方をすることはなくなっています。
とはいえ、ラックに入っているから絶対に転倒しない、とは言えません。
ラックが地面へきちんと固定されているか、タイヤが正しい位置まで入っているか、車体とラックのサイズが合っているかは確認したいです。
特に子乗せ電動自転車は車体重量があり、タイヤ幅も車種によって違います。ラックへ無理に押し込んでいたり、タイヤが途中までしか入っていなかったりする状態では、本来想定された支え方にならないことがあります。
自宅用の駐輪スペースをこれから作る場合なら、単に自転車を並べるだけでなく、タイヤを保持できるラックや重量のあるサイクルブロックなど、日常的な転倒対策も検討しやすいです。
ただ、置くだけの簡易的なスタンドは、それ自体が動く可能性もあります。台風対策として考えるなら「自転車が固定されるか」だけでなく、「固定している設備そのものが動かないか」まで見る必要があります。
寝かせるなら場所を選ぶ
柱やラックが使えず、どうしても屋外に置かなければならない場合、自転車を最初から地面へ寝かせておく方法もあります。
立っている自転車が風を受けて勢いよく倒れるより、あらかじめ低い位置に置いておく考え方です。
ただし、子乗せ電動自転車では個人的にかなり慎重に考えたい方法でもあります。
まず車体が重いため、横倒しにする作業そのものが大変です。チャイルドシートやカゴが地面へ当たることもありますし、変速機など車体の部品を直接地面へ押しつける置き方は避けたいところ。
さらに、大雨で水がたまる場所なら横に寝かせることで電装部分が水へ近づきます。
なので、「台風なら何でも横倒しにすればOK」ではありません。周囲に倒れてぶつかる物がないか、水がたまらないか、自転車を安全に起こせるかまで考えてください。
屋根付きでも油断しない
「屋根付き駐輪場なら台風対策はいらないのでは?」という疑問もあると思います。
確かに、私自身も屋根ありのラック式駐輪場へ変わってから、以前より安心感はかなり増しました。雨を直接受けにくく、自転車の位置もラックで決まるからです。
ただし、屋根があることと、横から吹き込む風を防げることは別です。
サイクルポートのように屋根と柱だけの設備なら、側面から風が入り込むことがあります。また、台風では自転車だけでなく、屋根材や側面パネルなど設備そのものの状態も気になります。
自宅に設置しているサイクルポートなら、屋根材の浮きや割れ、ボルトの緩みなど、普段から見える異常がないか確認しておきたいですね。
ここで注意したいのが、台風直前になって自己流で屋根へ重い物を載せたり、屋根材へ穴を開けたりすること。設備ごとに想定された構造があるため、その場しのぎの加工が別の破損につながることも考えられます。
風よけパネルについても同じで、「横を全部ふさげば風が入らなくなる」と単純には言えません。パネル自体が風圧を受けるため、サイクルポート本体との組み合わせを考えて設置するものです。
これから自宅へサイクルポートを付けるなら、価格や見た目だけでなく、自宅地域や設置場所に合う仕様かも見ておくといいでしょう。
転倒後はすぐ乗らない
台風後に自転車が倒れていると、起こして見た目を確認し、そのまま乗りたくなりますよね。
でも、特に子どもを乗せる自転車なら、一度落ち着いて確認したほうがいいです。
まずハンドルが曲がっていないか、前輪とハンドルの向きがずれていないか、ブレーキレバーが破損していないかを見ます。ライトやカゴ、チャイルドシートにも割れや大きなズレがないか確認してください。
車体が地面へ当たった場所には擦り傷が付くこともあります。

傷だけなら走行へ直接影響しない場合もありますが、ブレーキや車輪に違和感があるなら、その状態で子どもを乗せて走るのは避けたいところです。
前輪を浮かせて回したときに大きく振れる、ブレーキが擦り続ける、ハンドル操作がおかしい、見慣れない部品が外れているといった変化があれば、自転車店で点検してもらう選択が安心です。
特に電動自転車は一般的な自転車より車体価格も高くなりやすいので、「動くから大丈夫」と決めず、走る・曲がる・止まる部分を見てから使いたいですね。
前日用チェックを決めておく
私が一度失敗して感じたのは、台風対策そのものが難しいというより、自転車の存在を忘れやすいことでした。
台風が来るとなると、窓、雨戸、ベランダ、植木鉢、物干しざお、食料、停電への備えなど、やることが一気に増えます。その中に駐輪場まで入れるのは、意外と忘れがちなんですよ。
そこで、台風が近づいたときは「家の外を見る」というひとまとまりの作業にしてしまうと分かりやすいです。
私ならこの順番で確認します
天気予報を確認したら、まずベランダや庭の飛びそうな物を片づけます。その流れで自転車置き場へ行き、カバーとレインカバーを外し、移動できるなら移動。屋外ならラックや柱を使って車体が大きく動かない状態にして、周囲の物も片づけます。
最後に排水口まわりを見て、まだ風雨が穏やかなうちに屋内へ戻ります。
これなら自転車だけを別の防災作業として覚えなくて済みます。
あなたの家でも、「台風が来るとき、自転車は最後にどうするか」を一度家族で決めておくと、次からかなり動きやすくなると思います。
自転車置き場の台風対策FAQ
Q1. 台風のとき自転車カバーは外すべきですか?
A. 私は外しておくのがおすすめです。カバーを付けると車体全体で風を受けやすくなり、バタついたカバーに引っ張られて転倒する可能性があります。私は実際に、屋根なし駐輪場でカバーを付けたまま何も固定せず、台風後に自転車が倒れていた経験があります。普段の雨対策と台風対策は分けて考えたほうがいいですよ。
Q2. 自転車は壁際なら倒れませんか?
A. 壁際へ移すことで風を直接受けにくくなる場合はありますが、壁際なら必ず安全とは言えません。台風通過時は風向きが変わることがあり、建物の周囲で風が乱れる場合もあります。壁だけを見るのではなく、車体を固定できるか、倒れた先に車や窓がないか、周囲に飛びそうな物がないかまで確認してください。
Q3. 自転車を寝かせておくのは有効ですか?
A. 屋外で固定する場所がない場合に、最初から低い状態へ置いておく考え方はあります。ただし、子乗せ電動自転車では車体が重く、チャイルドシートや部品が地面へ当たる場合があります。大雨で水がたまりそうな場所にも向きません。置き場所や車種を見て判断してください。
Q4. 屋根付き駐輪場なら何もしなくても大丈夫ですか?
A. 屋根があっても横風は入ります。ラック式ならタイヤがきちんと入っているか確認し、必要に応じて認められた方法で車体を固定してください。自宅のサイクルポートなら、屋根材や柱などに目立つ破損がないかも事前に見ておくといいでしょう。
Q5. 台風で倒れた自転車はすぐ乗れますか?
A. 見た目に問題がなくても、ハンドル、車輪、ブレーキ、チャイルドシートなどを一度確認してから乗るほうが安心です。特にブレーキの擦れ、車輪の振れ、ハンドルのズレなど走行に関わる変化がある場合は、そのまま子どもを乗せて走らないようにしてください。
自転車置き場の台風対策まとめ
自転車置き場の台風対策で私がいちばん伝えたいのは、雨から守ることだけを考えず、まず倒れない・動かない状態を作ることです。
私自身、屋根なしの駐輪場でギュットクルームR・DXにサイクルカバーをかけたまま、何の固定もしない状態で台風を迎え、自転車を倒してしまいました。
だから今なら、まず屋内へ移せないか確認します。難しければカバーや取り外せるレインカバーを外し、風をまともに受けにくい場所へ移動。さらにラックや柱など利用できる設備があれば、車体が簡単に動かない状態にします。
そして何より大切なのが、風雨が激しくなってから対策を始めないことです。
自転車は直せても、台風の中で作業してケガをしてしまったら元も子もありません。台風予報を見た段階で、植木鉢や雨戸と一緒に自転車置き場まで確認してしまうのがおすすめです。
今の私は屋根ありのラック式駐輪場を使うようになり、以前より台風時の心配は減りました。それでも「ラックに入れているから絶対大丈夫」とは考えず、台風が近づけば周囲に飛びそうな物がないかを見るようにしています。
あなたの自転車置き場は、もし今夜かなりの風が吹いたらどちらへ倒れそうでしょうか。台風が来てから考えるのではなく、天気が穏やかな日に一度だけ確認しておく。それだけでも、以前の私のような後悔はかなり減らせると思いますよ。


コメント